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【隠れた偉人発見】地域に根ざして80年― 今井自動車・今井社長が語る“生き方”と“家族への想い”

江南市で80年以上にわたり地域のカーライフを支えてきた「今井自動車株式会社」。
今回はその代表である今井社長に、生き方と仕事、そして家族への想いについてお話を伺いました。
■ 昭和の原風景からスタートした人生
今井さんが生まれたのは、戦後の混乱期。
物資が乏しく、4人兄弟の末っ子として育った幼少期は、我慢と工夫の連続でした。
「食べるものも満足になくてね。でも、兄たちががんばっていた背中を見て自然と“自分も何かの役に立ちたい”と思うようになった」と当時を振り返ります。

■ 夢中で走った技術者人生
高校を卒業するとすぐに自動車業界へ飛び込み、経験とともに技術を磨いてきました。
「道具も技術書も足りない中、体で覚えるしかなかった。でも、それがかえって“身になる”ってことも多かったね」
現場での実績が信頼を生み、小さな修理工場はやがて地域に欠かせない存在に。
「派手なことはしてない。ただ、“この人に頼みたい”と思ってもらえるように、誠実にやってきただけです」
■ 教育こそが未来への投資
苦労を知っているからこそ、自分の子どもたちには“同じ思いはさせたくない”という強い思いがありました。
「3人の子どもたちには、できる限りの教育を与えました」
その言葉通り、3人全員が国立大学へ進学し、うち2人は東京大学を卒業。
「それぞれが研究者や公務員として、社会に役立つ道を選んでくれた。親としては、それだけで十分幸せです」と、穏やかな表情で話されました。
■ “好きに生きてきた男”が直面した、夫婦の転機
公私ともに順調だったある日、奥様が突然の病に倒れました。
「全部、彼女がやってくれてたからね。家のことも、生活も。自分がどれだけ甘えてきたか思い知らされたよ」
一変した生活の中で、今井さんは“支えてもらう側”から“支える側”へと意識を変えました。
幸い、奥様は今もリハビリを続けながら穏やかな日々を過ごされています。
「運と気力があったんだろうね。これからは2人の時間をもっと大切にしたいと思ってる」と、しみじみと語られました。
■ 最後に若い人たちへ
「今の若い子は“正解”を探しすぎる。失敗したってええじゃないか。自分の足で立てば、人生は動き出す」
今井さんの言葉は、時代を越えて響きます。

■ 編集後記
“地域の自動車屋さん”という肩書きには収まりきらない人生の深みが、今井社長の言葉のひとつひとつから感じられました。
技術者としての誇り、家族への思いやり、そしてこれからも前を向く姿勢。
その生き方に、心からの敬意を込めて——。





